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プレスリリース 2024 年 9 月 8 日

Apple、数十億の人々に影響を及ぼす症状をサポートする画期的な健康機能を発表

Apple Watchは、新しい睡眠時無呼吸の通知を提供し、AirPods Pro 2は、臨床レベルで処方箋不要のヒアリング補助機能など、世界初のオールインワンの聴覚の健康をサポートする体験を提供します
新しい睡眠時無呼吸の通知とヒアリング補助機能が表示されている、2台のiPhone 16 Proデバイス。
Appleは、睡眠と聴覚の健康に関する画期的な新機能を導入します。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、Apple WatchAirPods Pro 2に登場する、睡眠と聴覚の健康の画期的な機能を発表しました。これらの機能は、ユーザーの生活を豊かにする体験を提供して、健康に対するAppleの取り組みをさらに発展させます。これらの新機能は様々な製品に導入され、世界中で数十億人に影響を及ぼす症状に対して、ユーザーの睡眠と聴覚の健康をサポートする有益でパワフルな方法をもたらします。
画期的で新しい「呼吸の乱れ」の指標を使って、睡眠時無呼吸の通知がApple Watchで利用できるようになり、Apple Watchがユーザーの健康を賢く見守る様々な方法がさらに拡大されます。睡眠時無呼吸の通知は、米国食品医薬品局(FDA)およびその他の世界的な保健機関から近日中に製造販売承認を受ける見込みで、米国、EU、日本を含む150を超える国や地域で今月中に利用可能になる予定です1
Appleは、アクティブな「大きな音の低減」2、臨床的に検証されたヒアリングチェック機能、処方箋不要のヒアリング補助機能により、世界初のオールインワンの聴覚の健康をサポートする体験をAirPods Proで提供します。この種のものとしては初となるソフトウェアベースのヒアリング補助機能により、お求めやすい価格でかつてないほど簡単に聴力補助を利用できるようになります。ヒアリングチェック機能とヒアリング補助機能は、世界的な保健機関からこの秋に製造販売承認を受ける見込みで、米国、ドイツ、日本を含む100を超える国や地域でこの秋に利用可能になる予定です3
「Appleでは、テクノロジーがより健康的な生活を送るために役立つと考えています。ユーザーデータのプライバシーを引き続き保護しながら、世界中で数十億人の人々に影響を及ぼしている深刻な症状に対応する、驚異的な新しい健康機能を実現できることを嬉しく思っています。Apple Watchでは、重要な健康状態を明らかにする方法をユーザーに継続的に提供しており、今回新しく睡眠時無呼吸の通知が加わります。またAirPods Proでは、ユーザーの聴覚の健康を中心に据えたパワフルな機能によって、難聴の検査と補助を受けるのに役立つ新しい方法が提供されます」と、Appleのヘルスケア担当バイスプレジデントであるサンブル・デサイ博士は述べています。

睡眠時無呼吸の兆候を検出するためのパワフルな方法

睡眠は人の体と心の全体的なウェルビーイングに影響を与えるため、重要な健康の分野です。睡眠時無呼吸は、睡眠中に一時的に呼吸が止まり、身体が十分な酸素を取り入れられなくなる、一般的な疾患です。この症状は世界中で10億を超える人々に影響を及ぼすと推定されていて、ほとんどの場合は診断に至らずにいます。治療をしないままでいると、高血圧、2型糖尿病、心疾患のリスクが高まるなど、時間の経過とともに重大な健康への影響をもたらす可能性があります。
「呼吸の乱れ」は、加速度センサーを使って睡眠中の正常な呼吸パターンの中断に関連する手首のわずかな動きを検出する、画期的な新しいApple Watchの指標です。30日ごとに、Apple Watchは呼吸の乱れのデータを分析し、中等度から重度の睡眠時無呼吸の一貫した兆候が見られる場合には、ユーザーに通知します。これによりユーザーは、今後の診断や治療の可能性を含め、次のステップについて医師に相談できます。
iPhone 16 Proに表示されている新しい「呼吸の乱れ」機能。
ユーザーは、iPhoneのヘルスケアアプリで夜間の呼吸の乱れを確認でき、呼吸の乱れは高いか高くないかに分類されます。
全体的な睡眠の質は重要であり、呼吸の乱れにより、睡眠で休息が取れている度合いを評価することもできます。呼吸の乱れは、アルコール、服薬、睡眠時の姿勢などの影響を受ける場合があります。ユーザーは、ヘルスケアアプリで夜間の呼吸の乱れを確認でき、呼吸の乱れは高いか高くないかに分類され、1か月、6か月、または1年の期間で表示できます。
より多くの情報をもとに医療機関との会話を進められるように、ユーザーは睡眠時無呼吸が発生した可能性がある時点、3か月分の呼吸の乱れのデータ、および追加情報を含むPDFを書き出すことができます。ユーザーが睡眠時無呼吸について詳しく知るために役立つ学習記事も、ヘルスケアアプリの中に用意されています。
睡眠時無呼吸の通知のアルゴリズムは、先進的な機械学習と、臨床レベルの睡眠時無呼吸検査の大規模なデータセットを使用して開発されました。この機能はその後、睡眠時無呼吸のテクノロジーとしては前例のない規模で行われた臨床研究によって検証されました。この臨床検証研究では、そのアルゴリズムで特定された参加者全員が軽度以上の睡眠時無呼吸でした。
Apple Watch Series 10とiPhone 16 Proに表示されている、新しい睡眠時無呼吸の通知機能。
睡眠時無呼吸の通知がApple Watchに登場し、ユーザーの健康を賢く見守る機能がさらに拡大されます。
「あらゆる場所にいる消費者が睡眠時の異常な呼吸パターンの存在を確実に特定できるようにすることは、睡眠時無呼吸のような、診断が見過ごされがちで深刻な疾患を発見するために役立ちます。これは公衆衛生の改善において大きな前進です」と、アリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学ヘルスサイエンスの睡眠・サーカディアン・神経科学センター教授および所長であるSairam Parthasarathy博士は述べています。
睡眠時無呼吸の通知と呼吸の乱れは、Apple Watchユーザーのための睡眠の健康に関するこれまでの多数の機能に加わります。心拍数や呼吸数などの重要な夜間の健康指標をモニタリングするほか、Apple Watchはユーザーが睡眠の目標を達成し、長期にわたって睡眠を記録するためにも役立ちます。

世界初のオールインワンの聴覚の健康をサポートする体験

世界保健機関によると、世界では約15億人が難聴を抱えています。また、難聴と、認知症や社会からの孤立といった個人の全体的なウェルビーイングへの影響に関連があることも、研究によって明らかになっています。
聴覚の健康についてユーザーがよりよく理解できるように、Appleは予防、認知、補助に焦点を当てたエンドツーエンドの体験を導入します。

予防

ミシガン大学公衆衛生大学院および世界保健機関と共同で実施した、長期的なバーチャル公的研究調査であるApple Hearing Studyによると、3人に1人は聴覚に影響を及ぼす可能性のあるレベルの大きな環境騒音に日常的にさらされています。これには、通勤時の地下鉄、自宅の芝刈り、スポーツイベントへの参加などの一般的な状況も含まれます。
ユーザーが聞いている音の特徴を維持しながら、大音量の騒音にさらされるのを予防できるよう手助けするため、AirPods Proでは大きな音の低減を利用できます。イヤーチップが騒音をパッシブに低減し、H2チップがより大きくより断続的な雑音を毎秒48,000回の速さでアクティブに低減します。大きな音の低減は、デフォルトで外部音取り込みおよび適応型オーディオのリスニングモードでオンになっており、騒音の大きな様々な状況で役立ちます。さらに、まったく新しいマルチバンドのハイダイナミックレンジアルゴリズムにより、コンサートなどのライブイベントでの音は自然で鮮明に保たれます。

認知

難聴は徐々に悪化することが多いため、多くの人がこの症状を持って生活していることに気づいていません。アメリカ言語聴覚学会によると、米国の成人の80パーセントは、過去5年間に聴力検査を一度も受けていません。聴覚の健康についてユーザーがより詳しい知識を得られるように、Appleは純音聴力検査と呼ばれる標準の臨床的アプローチにもとづく直感的な臨床レベルの聴力検査を導入します。この検査は、AirPods Proおよび対応するiPhoneまたはiPadを使って、ユーザーが自分で受けることができます。
ヒアリングチェック機能は、ユーザーがAirPods Proおよび対応するiPhoneまたはiPadを使って受けることができる、直感的な臨床レベルの聴力検査です。
ユーザーは自宅にいながら約5分で便利な検査を受けることができます。ヒアリングチェック機能は、先進的な音響科学を活用し、ユーザーにインタラクティブな体験を提供します。ユーザーが検査を完了すると、それぞれの耳の難聴の度合いを示す数値、分類、推奨事項を含む、検査結果のわかりやすい要約が表示されます。オージオグラムを含む結果は、プライバシーを保護しながら安全にヘルスケアアプリに保存され、より多くの情報をもとに相談できるよう、医療機関と共有できます。
ヒアリングチェックは、Apple Hearing Studyの研究結果にもとづき、大規模な実世界のデータを使用して開発されました。その後、この機能は臨床的なゴールドスタンダードである純音聴力検査を基準として検証されました。
「聴覚の健康は全体的なウェルビーイングの基礎です。聴力を保護し、維持することで、短期的にも長期的にも私たちの生活の質が向上します。Appleが人々の聴覚の健康を支援する重要なツールを導入するのは素晴らしいことです。こうしたツールは、人々が騒音公害から耳を守り、時間とともに進行する聴力の変化を認識し、追加の支援が必要になった時には医療機関と大切な会話をするために役立つでしょう」と、ミシガン大学公衆衛生大学院の環境健康科学教授およびApple Hearing Studyの主任研究員であるRick Neitzel氏は述べています。

補助

難聴について詳しく知ることは、必要な補助を受けるために不可欠なステップですが、費用がかかり利用しづらいために難しいことがよくあります。世界的な調査で、難聴は治療されない場合が多いことが明らかになっています。事実、Apple Hearing Studyによれば、難聴と診断された人の75パーセントが必要な補助を受けていません。
AirPods Proには、軽度から中程度の難聴が認められる方向けに革新的な処方箋不要のヒアリング補助機能が追加されます。この新機能は、ヒアリングチェックによるパーソナルプロファイルを活用し、AirPods Proを臨床レベルのヒアリング補助にシームレスに変えます。設定が完了すると、この機能によってパーソナライズされた動的な調整が可能になり、ユーザーの周囲の音がリアルタイムで増幅されます。これによりユーザーは、より積極的に会話に参加し、周りの人や環境とつながりを保つことができます。AirPods Proの驚くような音質により、ユーザーの聴覚に関するパーソナルプロファイルは、そのユーザーのすべてのデバイスで音楽、映画、ゲーム、通話に自動的に適用され、設定を調整する必要はありません。ユーザーは、聴覚の健康の専門家によって作成されたオージオグラムを用いてヒアリング補助機能を設定することもできます。
iPhone 16 Proに表示されているヒアリング補助機能と、AirPods Pro。
この種のものとしては初となるソフトウェアベースのヒアリング補助機能により、かつてないほど簡単に聴力補助を利用できるようになります。
ヒアリング補助機能は、この機能とカスタム設定がもたらす感覚上の効果を聴覚学者の支援による設定と比較した、制御された無作為の調査によって臨床的に検証されました。
ヒアリングチェックの実施後、ユーザーの聴覚プロファイルは、AirPods Proのリスニング体験をより多くの人々に合うようにパーソナライズするためにも役立ち、例えば難聴の度合いが小さい人や難聴がない人でも、個別の周波数で特定の調整を行うことで恩恵を得られます。最良のリスニング体験を提供できるよう、メディアアシストというまったく新しい機能が搭載されています。メディアアシストは、通話中の会話やサウンドトラックの楽器の特定部分のみの音量を大きくすることでさらに広い層の人々に役立ちます。
これらの機能は、Appleが現在ユーザーに提供している聴覚の健康のためのツールを基盤としています。例えば、Apple Watchユーザーはノイズアプリを使って、環境騒音レベルが聴覚の健康に影響を及ぼす可能性がある時に通知を受け取ることができます。iPhoneでは、ユーザーは「大きな音量を低減」をオンにして希望のデシベルレベルまでスライダをドラッグすることにより、ヘッドフォンの音量制限を設定できます。Appleは、聴覚上の必要性に合わせて設定をカスタマイズできるアクセシビリティ機能をほかにもユーザーに提供しています。
iPhone 16 Proに表示されているヘルスケアアプリと、Apple Watch Series 10に表示されているノイズアプリ。
iPhoneのヘルスケアアプリでは、ユーザーの長期的な聴力の健康に関するパワフルな洞察を確認できます。Apple Watchユーザーは、AirPods Proの装着中に環境音レベルが軽減されたことを確認することもできます。
「何十年にもわたって、Appleはあらゆる人が使える製品の設計と、様々な程度の聴力を持つユーザーの支援を先導してきました。AirPods Proのこれらの機能は、聴覚の健康に関する意識をさらに高め、新しいカスタマイズ可能なツールで人々が周囲とつながりを保てるようにすることにより、たくさんの方々に影響を与えることでしょう」と、Appleのグローバルアクセシビリティポリシーおよびイニシアティブ担当シニアディレクター、サラ・ヘルリンガーは述べています。
Apple Watch、iPhone、iPadに搭載されるその他の機能には、以下のものがあります。
  • Apple Watchの新しいバイタルアプリは、日々の健康状態をチェックしたり、心拍数や呼吸数などの主要な夜間の健康指標を確認したりして、健康状態をより詳しく把握するための方法をユーザーに提供します。
  • ヘルスケアアプリは、妊娠中のユーザーにさらなるサポートを提供し、この重要な時期における体と心の健康状態の変化を反映できるようにします。ユーザーは現在の妊娠期間を確認でき、周期記録で症状を記録できます。Apple Watchユーザーは、高心拍数の通知などの機能を確認するよう提案を受けることもできます。
  • ジャーナル記録に費やした時間はヘルスケアアプリのマインドフル時間として保存でき、ユーザーはジャーナルで心の状態を記録できます。
2014年にヘルスケアアプリの提供を開始して以来、Appleは健康とフィットネスに関する18の領域に焦点を当てた有意義な機能をApple Watch、AirPods、iPhone、iPadに導入してきました。Appleは、科学にもとづき、プライバシーを中核に据えた、実用的な機能をユーザーが毎日使う製品に組み込むことで、ユーザーの健康づくりを支援することに力を注いでいます。

プライバシーを中核に据えた設計

プライバシーは、Appleのすべての健康機能にわたる設計と開発において基礎にある理念です。ユーザーのデバイスがパスコード、Touch ID、Face IDでロックされている場合、ヘルスケアアプリにあるユーザーの健康とフィットネスのデータは、メディカルIDを除いてすべて暗号化されます。iCloudにバックアップされたヘルスケアアプリのデータはすべて、送受信中もAppleのサーバ上で保存されている時も暗号化されます。2ファクタ認証とパスコードがデフォルトになっているiOS、iPadOS、watchOSを使用している場合、iCloudに同期されるヘルスケアアプリのデータはエンドツーエンドで暗号化されます。これは、Appleがデータを解読する鍵を持たず、したがって、データを読み取ることができないことを意味します。
提供について
  • 一部の機能は、国や地域、言語、またはメーカーやモデルによっては利用できない場合があります。
  • 睡眠時無呼吸の通知は、FDAおよびその他の世界的な保健機関から近日中に製造販売承認を受ける見込みで、米国、EU、日本を含む150を超える国や地域で今月中に利用可能になる予定です。この機能は、Apple Watch Series 9、Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2で利用できます。
  • ヒアリングチェック機能とヒアリング補助機能は、世界的な保健機関からこの秋に製造販売承認を受ける見込みで、対応するiPhoneまたはiPadとペアリングした、最新のファームウェアを搭載したAirPods Pro 2に対応し、米国、ドイツ、日本を含む100を超える国と地域でこの秋に利用可能になる予定です。詳しい提供状況については、apple.com/jp/airpods-pro/feature-availabilityをご覧ください。
  • 大きな音の低減は、最新のオペレーティングシステムを搭載した対応するiPhone、iPad、またはMacとペアリングした場合に、最新のファームウェアを搭載したAirPods Pro 2で利用できます。
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  1. 睡眠時無呼吸の通知機能は、世界的な保健機関による製造販売承認が必要であり、米国、EU、日本を含む150を超える国や地域で今月中に利用可能になる予定です。詳しい地域の一覧はwatchOS 11の公開時にapple.com/jp/watchos/feature-availabilityで確認できるようになります。この機能は、Apple Watch Series 9、Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2で利用できます。睡眠時無呼吸と診断されたことがない18歳以上の方による使用を目的とし、中等度から重度の睡眠時無呼吸を示唆する兆候を検出します。販売名:Appleの睡眠時無呼吸の兆候の通知プログラム 管理医療機器販売業者等:Apple Japan合同会社(東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズ 0120-277-535)
  2. 大きな音の低減は、最新のオペレーティングシステムを搭載した対応するiPhone、iPad、またはMacとペアリングした場合に、最新のファームウェアを搭載したAirPods Pro 2で利用できます。
  3. ヒアリングチェック機能とヒアリング補助機能は2024年秋に利用できるようになる予定です。ヒアリング補助機能は、FDAおよびその他の世界的な保健機関からの製造販売承認待ちです。ヒアリングチェック機能とヒアリング補助機能には、iOS 18以降を搭載した対応するiPhone、またはiPadOS 18以降を搭載した対応するiPadとペアリングした、最新のファームウェアを実装したAirPods Pro 2が対応する予定です。18歳以上の方による使用を目的としています。ヒアリング補助機能は、軽度から中程度の難聴が認められる方による使用を目的としています。

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先:

Apple Japan 広報部

[email protected]

03-4345-2000