新規ウィンドウを開く
iPad ProのDeep Fieldアプリを使って壁が作用するアクティビティをしている小さな子どもたち。
シドニーにあるニューサウスウェールズ州立美術館を訪れた生徒たちは、新しい臨場感あふれるARイニシアティブであるDeep Fieldをいち早く体験しました。
クリエイティブ 2023 年 7 月 5 日
自然界への好奇心から着想を得たDeep Fieldは、著名なオーストラリアのアーティストでありクリエイティブテクノロジストであるTin&EdのTin NguyenとEdward Cuttingが、iPad ProとApple Pencilを使って制作した、新しい臨場感あふれるアート体験とアプリです。当初シドニーのニューサウスウェールズ州立美術館とロサンゼルスのゲッティ・センターで紹介されたこのインタラクティブな拡張現実(AR)と音響体験では、世界中の生徒と家族が、共有された環境の再考を通じてリアルタイムで共創し、つながることができます。
パワフルで持ち運びやすいiPad Proと高精度のApple Pencilを活用して創造性を育みながら、Deep Fieldの参加者たちは、アート作品や環境からインスピレーションを得て、あざやかな色、形、質感を試しながら自分だけの動植物を描きます。参加者が空想的な植物の部位を思い浮かべ、iPadアプリのDeep FieldでApple Pencilを使って自分のデザインをスケッチすると、世界中の参加者がリアルタイムで描いた植物でいっぱいのグローバルなデータベースに追加され、新しい生態系を共創し、その目に見えない植物の世界がARの魔法によって姿を現します。参加者は、iPad ProのLiDARスキャナを使い、自分のアート作品が周囲の床、壁、天井を伝って壮大な3Dの植物構造へと開花し、新たに思い描いた、臨場感あふれる自然界を作り出すのを見ることができます。
このガイド付きの体験により、対象者は1,000年生きてきた植物から新しい種や想像上の種まで、新しい見解を開き、地球について違った考えを持つよう促されます。また、このアプリのUVモードでは、体験を別のレベルに移行して、生徒や家族が花粉媒介者として世界を体験しながら、新しく作り上げた世界を別の側面から見ることができます。
多方面にわたるアーティストであるTin&Edは、アート、デザイン、テクノロジー、そして物理的な世界とデジタル世界が相互につながる境界を探求したり押し広げたりする、活発で、遊び心のある、インタラクティブな体験を世界中で生み出しています。Deep Fieldは、臨場感あふれるシミュレーションというだけではなく、地球を守る必要性にスポットライトを当てながら、利用しやすいテクノロジーを活用して人々が創造性を形にできるようにしています。
若いアーティストのグループにプレゼンテーションを行う、Tin&EdのTin NguyenとEdward Cutting。
多方面にわたるアーティストであるTin&Edは、iPad Pro用のDeep Fieldアプリを開発し、拡張現実で、世界中の参加者が一緒に新しい世界をリアルタイムに想像できるようにしました。
Deep Fieldの体験をこの規模で実現するために、Tin&Edは、アートとデザインでの経験をクリエイティブテクノロジーに対する情熱と融合させ、複数のデバイスで巧みに取り組みました。MacBook Pro、M1 Ultra搭載のMac Studio、Studio Displayのパワーを3DプラットフォームのUnityと組み合わせることで、複雑な3次元世界の開発が可能になり、それをリアルタイム向けに最適化しました。Deep FieldアプリはAppleのARKitフレームワークを使用して設計されているので、iPad Proの深度センシング機能とM2チップを統合でき、ARで壮大な3D植物構造を作り出します。iPad Proに搭載された最先端のLiDARスキャナは、光の距離を測定する最先端の深度センシング機能を提供し、シーンのピクセルの深度情報を使用して、より高速でリアルなAR体験を提供します。
iPad ProとApple Pencilを使って、Deep Fieldアプリで緑の葉を描く一人の生徒。
参加者は、あざやかな色、形、質感を試しながら、Apple PencilでiPad Proに自分の動植物を描くよう促されます。
「私たちにとって、臨場感があり多感覚に訴えるARは、ストーリーを語るためのパワフルな芸術表現方法です。iPad Proに搭載されているパワフルなM2チップにより、世界中の子どもたちが新しい世界をリアルタイムで一緒に想像できるような作品を作ることができました」と、Tin&EdのアーティストであるTin Nguyenは述べています。
「Deep Fieldは子どもたちに、自然界について、また、その中にある自分たちの場所について、より深く見つめ、耳を傾け、考えるよう促します。驚きと好奇心、そして自然やお互いとのより深いつながりを感じながら体験から帰ってもらいたいです」と、Tin&EdのアーティストであるEdward Cuttingは述べています。
多感覚に訴える体験を向上させるため、Deep Fieldには、著名なオーディオナチュラリスト、Martin Stewartによる、忘れ去られた種や絶滅した種のマルチチャンネルサウンドスケープが取り上げられており、自然界の活発な環境の美しさを改めて感じられます。Stewartは自身の財団であるThe Listening Planetとともに、未来を守れるよう、地球の音をカタログ化し、自然の声を世界に届けることをライフワークとしています。
Deep Fieldは現在、シドニーのニューサウスウェールズ州立美術館で生徒と家族が利用でき、ロサンゼルスのゲッティ・センターでは7月8日(土)から7月16日(日)まで来館者が利用できます。
「Deep Fieldは、若い来館者がアートとテクノロジーの接点を体験できる新しい機会です。Tin&Edのビジョンと私たちの美術館のYiribanaギャラリーから始まる体験により、参加者は、アボリジナル・トレス海峡諸島民美術に描かれている、現存する世界最古文化のレンズを通して、自然をじっくり観察することになります。また、子どもたちは(先住民族の地である)ガディガル・カントリーにあるシドニーの新しい美術館のキャンパスにシームレスに統合された壮大な自然の風景を観察し、それに応えることで、自分たちの周囲とつながることになります」と、ニューサウスウェールズ州立美術館の館長であるMichael Brand博士は述べています。
「今回はゲッティにとって2度目のTin&Edとのコラボレーションであり、William Blake展のために彼らが制作したiOSアプリに続くものです。Deep Fieldによって、来館者は、セントラルガーデン(生きたアート作品)など、ゲッティのコレクションの中のアート作品からインスピレーションを受け、地球の反対側にいる人々とコラボレーションして、拡張現実の中で刻々と変化するインタラクティブなアート作品を創作することができます。伝統的な芸術と新しいテクノロジーの架け橋となるだけでなく、私たちはこの一つの地球をほかの人々と共有していること、チームとしてこの地球を大切にする必要があることを思い出させてくれます」と、J.ポール・ゲッティ美術館のMaria Hummer-Tuttle and Robert Tuttle DirectorであるTimothy Potts氏は述べています。
Deep Fieldの体験は、シドニーとロサンゼルスに続いて、10月にヨーロッパ、11月にはシンガポールのアートサイエンスミュージアムなどを含むアジアへと世界各地を巡回する予定です。
共有

Media

  • 記事本文

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先:

Apple Japan 広報部

[email protected]