再生素材を使う。Apple製品のカーボンフットプリントを減らすために。

私たちの目標は、いつの日かすべてのApple製品を100%再生素材または再生可能な素材で作ることです。これを実現するには、より多くの再生素材を使ってデバイスを設計し、製品が寿命を迎えた時にこのような素材を確実に回収することが必要です。私たちが再生素材や再生可能な素材を使えば、原材料の採掘、輸送、処理への依存度が下がります。その結果、Appleのカーボンフットプリントを減らし、貴重な天然資源を保全できます。

アルミニウムはAppleが最も広く使用する素材の一つで、2015年にはApple製品の製造に関するフットプリントの4分の1以上を占めていました。そこで私たちは、性能と耐久性におけるAppleの高い基準を満たす、100%再生アロイを開発しました。

新しいApple Watch Series 8とApple Watch SEでは、ケースに100%再生アルミニウムを使っています。iPadのすべてのモデル、MacBook Air、Mac mini、14インチと16インチのMacBook Proも同様です。こうした変革によって、2021年のApple製品の製造に関連するフットプリントにアルミニウムが占めた割合は、10%未満になりました。

すべてのApple製品には、新しい製品の製造に使える素材が含まれています。テキサスにあるAppleの素材再生研究所が、革新的なツールとテクノロジーにより、さらに多くの製品構成要素の回収を支援しています。

Appleの分解ロボットであるDaisyとDaveは、iPhoneの本体と部品を分解し、金、コバルト、タングステン、希土類元素などの重要な素材を回収します。Appleをはじめとする企業が次世代の製品に再生素材を使えるように、これらの回収済み素材は原材料の市場に戻されます。